世田谷・就労移行支援事業所グディでは、月曜日と金曜日に園芸プログラムを行っています。園芸プログラムでは、主にガーデニングである『栽培』と栽培した植物を加工する『工房作業』があります。
その『栽培』プログラムの中で、1月に植え替えた胡蝶蘭が、本日、咲きました!
実は、本来、蘭の植え替えは、他の植物と同様に1月ではありません。
しかし、諸事情により利用者さんと1月に行いました。
それというのも、世田谷・就労移行支援事業所グディは、11月1日開所でしたので年明けの1月以降は、
事業所内で荷物の搬入や移動が何度となくあり、落ち着かない状況でした。
そのため、植え替えた蘭も移動せざる得ない状況で、バルコニーに置いたり、二重サッシの間に置いたり
しなくてはならず、寒さと日焼けでかなり傷んでしまった蘭もありました。
正直、咲いてくれるか不安一杯でしたが、どうにか咲いて欲しいとの気持ちもあり、本日、咲いてくれて
喜びと当時に少しほっとしています。
綺麗に咲きました!
日本には、『立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花』という故事がありますが、
『歩く姿は蘭の花』というのはいかがでしょうか?そう思えるくらい綺麗です。
また、上記写真の蘭は、利用者MTさんが植え替えて下さった胡蝶蘭です。
利用者MTさんは、当初、『園芸なんてやったことがありません。知らない。分からない。』と言われながら
作業をなさってました。しかし、その作業ぶりの落ち着いていること。しかも、どことなく慣れた手つき・・・・。
私は、正直、MTさんの園芸経験がないという主張を疑っておりました。
しかし、植え替えてから間もなく、私の疑いが晴れました。
利用者MTさんは、農業経験があり、しかも、小学校から中学校まで園芸部だったらしいのです。
それにしても、なぜ、経験あることを未経験とMTさんは言われたのでしょうか?
その理由をご本人にお尋ねしてみたところ、『農業も園芸の経験も辛くて、無理やり親戚や学校の先生にやらされ
ていたから、思い出したくなかった。今でも農業は手伝いに行っています。』とのことでした。
利用者さんの中には、MTさんのように過去の辛い思い出がトラウマになってしまっている人もいます。
折角、ご経験があるのに残念なことですが、話されることでトラウマが癒される効果もあります。
実際、MTさんも最近では、園芸プログラムに積極的に参加されています。
植物を見たり、触れたりすることは、癒し効果も期待できます。
もし、トラウマを抱えている人がいたら一度、世田谷・就労移行支援事業所グディの園芸プログラムに
参加してみませんか?そして、ぜひ、その癒し効果を体験してみて下さい。お待ちしております。
文責/苔神女(こけしめ)