皆さん、こんにちは。就労移行支援事業所グディのIです。
前回、初夢のお話をしたことを覚えているでしょうか?(←見ていない方はこちら) 夢が自らの深層心理に強く影響していることが良くわかる記事だったことが分かったと思います。では、眠り自体に体や心にどのような影響があるのでしょうか? 個人的に気になったので調べてみました。
そもそも眠り自体にも種類があることを皆さんはご存じでしょうか?睡眠には大きく分けて2種類あるといわれています。それは、レム睡眠とノンレム睡眠です。
レム睡眠は
その日に得た多くの情報や出来事を記憶として整理する役割があり、日々の勉強でインプットした内容や仕事で学んだことを記憶に定着させる働きがあります。
レム睡眠中に学習記憶に関わる海馬が活発になることで、膨大な情報量の統合や整理活動が起こり、寝ている間に記憶が定着することも分かっています。
それに加え、レム睡眠の状態では運動や楽器演奏など、習得した運動動作や技術を体で記憶する機能もあるのです。音楽やスポーツ等をしている人にとってはレム睡眠は凄く大事なものなのです。
総じてレム睡眠は頭の中を整理して休め、すっきりとした頭にさせているわけですね。
一方で、ノンレム睡眠の大きな役割に脳の休息状態と成長ホルモンを分泌させる機能があります。
身体の成長に大きな影響及ぼすとされているこの睡眠下では、脳内は休息モードに入り、体内の生体機能の調節や体内組織の修復が行われるのです。ノンレム睡眠中、脳からは成長ホルモンが分泌されています。成長ホルモンは身長を伸ばすなどの成長に関わるホルモンですが、実は子どもから大人まで分泌は行われているのです。年齢が高齢になるにつれて分泌量は減少傾向ですが、高齢でも分泌され、細胞の修復や代謝の調節などの役割を持つことから、アンチエイジングホルモンと呼ばれることがあります。
その他に、骨格形成や脂肪分解などの代謝調節、免疫力の向上など生命機能を維持するために重要な役割を担っています。
ノンレム睡眠には、体に休息を与えてメンテナンスを行うものとなっているわけですね。
さて、眠りには2種類あることが分かりましたが、この2種類の眠りが少なくなるとどうなるのか、最近分かってきたようなのです。
まず、ノンレム睡眠が少ない場合。
ノンレム睡眠が少ないと細胞の修復や代謝の調節などの役割を持つ成長ホルモンの分泌が阻害されます。その結果、細胞の修復や代謝の調整がうまくいかず、身体の老化、免疫力の低下に繋がっていきます。その結果、怪我の直りが遅くなったり疲れやすくなったりといった影響のみならず、普段はかからないような感染症、ガンや高血圧などの生活習慣病に繋がってしまう恐れもあるのです。
一方で、レム睡眠が少ない場合。
レム睡眠が少ないと日々の勉強でインプットした内容や仕事で学んだことを記憶に定着させることができなくなります。その結果、レム睡眠も短くなり、せっかく習得した知識や技術を記憶として定着しておくことが難しくなります。事実、カナダのマギル大学がマウスを使って行ったレム睡眠と記憶に関する研究によると、レム睡眠中に脳内活動の妨害を加えると、前日に学習した内容が定着しにくくなるという結果が報告されました。また、京都大学大学院医学研究科の林 悠 教授によると脳細胞の機能低下や老廃物の蓄積が起こり、認知症発症リスクや死亡リスクが上昇する恐れがあると言われています。
さて、睡眠が起こす作用と睡眠が少ない場合の影響について書いていきましたが、いかがでしたでしょうか。自分がどれぐらい眠っているかどれぐらい夢を見ているか考えるきっかけになったでしょうか? 睡眠から自分の生活や健康について、考えてみるのも悪くないかもしれませんね。もし、自分の睡眠について気付いたことがあったらかかりつけのお医者さんに相談してみましょう。しっかり眠って一緒に健康生活を!!
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